2025年1月18日(土)0時から
(一)きさらぎの ふみこえたどる みたまゆへに をしとひらける みことのりかな
(二)はるをしる ふゆひのまつのあらばまこと しりけるために みをやつにせむ
(三)ためらはで まつのねにしく かきろひの ふみつむぐらむ おとのまつりて
(四)みことあぐる やへのしらひの ときにあらば あらきのみやにも たてなむよごと
(五)よをしりて はちのさえきり わたりこし よをさむるみには ありてしらじな
(六)わたりくる こしのしらねの ふるゆきの あまりてあれど かくやひつむる
(七)よもすがら はるのみちせむ ふるさとの かけひのもとに あるやしほかま
(八)ほしにひかりあれど よみひとしらずにて けふのこのひに あふぞうれしき
(九)みたまなす ほしのつぶてのかけらにも ひのともりてや あかきちしほに
(十)ほしをよむ ほしをすべなん みすまるの ひかりのもとに やうにとどけり
(十一)みすまるは あかきちしほのもとにして みをまもるらむ ふみをたてなむ
(十二)やつかはぎ つかのもとには かきろひの ほのをのみちをたてよ もののふ
(十三)ふしにのぼり ふしよりおりて やまのすその まことのくにを ほつまといへり
(十四)ほつまうた かきろひたてる むらさきのくものむこうに つきやどるらん
(十五)むらさめよ あらきのみねに ふりおちよ つるきのみねに まことがあるなら
(十六)まこととは こえにもならぬものなりて ほのいかつちに やどるものなり
(十七)まことなる ほのいかつちを まつりにて ほのをともやす みたまむすなる
(十八)ほのかづら かけしくみちの あらなみの ふちをのりこえ ふしとなすなり
(十九)とにとほく とどかざるひも ありしかど とどろおしひびく よのみたまゆへに
(二十)このみちを ひらきなむこそ たふとけれ やまとことはの ふとのりとこと
(二一)ちにおける ほしのむすべる みちをひらき ふとしのりとは みともとなりぬ
(二二)ときをおきて わすれるものは おほかれど けふのこのひを わするるなゆめ
(二三)やまとしり やまとのりとの ことをしり ひのみちたてるものと なりなむ
(二四)よにあるをこへて しらべのつくさきの ちのみちひけるほのを たなびく
(二五)みをすてて あれとあれなむ よをおひて すべなるものを もやしつくせり
(二六)ひのまるのおくにありしを しらるれば よをおもふことの ゆへをこひなん
(二七)まことたて ひにあがりせむ よをこめて かけるつぐひの ひはかわりなく
(二八)みをすてて つくしなむこそ かみはしり おのがほのをを もやしつくして
(二九)ふみやつぐと かみのみこなむ まこともち おとなふすべのありて うれしき
(三十)よるにみちて いのれるなみのあふれても きしによするは あかきしほのみ
(三一)まことたつ みそひとつぐるものありて あやたけになきものを しらせね
(三二)ほしのひかり みにやどすらん のるならば はてしなきよのおはりをつぐみよ
(三三)ほしをむすぶ それをりしほりふみといふ ほしをむすべる たましいのありて
(三四)かけまくも とほきみちのり ふみこして のりてやのらむ ふとしのりとを
(三五)みをむすふ ゆふをつなぐるものをもちて たすきまばゆきいせのたびぢよ
(三六)たれをかもしるや このみのまことゆへに たへなるものをおしてしらまし
(三七)しろきみち あかるきみちの はるけきは とほくみちたるものゆへと しられ
(三八)おしひらくまこと ほむらのたつものよ よをすべるゆへに まことをしらしめ
(三九)ふみをみて まだとほたかきしろきやまの そびえるもとに いつきやあらん
(四十)いつかりて きうのことさへしるならば ふしておろがむそのみ はかれり
(四一)さみだれのみたす だいちのうるおひのありてみのれり いせのほのくら
(四二)とどかぬと なみのよせたるしらはまの ましろきいしにかけて いのりぬ
(四三)ことほぐは まつのよみちよちよいづも いつかしのひのありてみてなむ
(四四)おかにのぼる ことのくひなの はつなきて さひのしあらば まつりぬるらん
(四五)ふみよあけ ほのむらたてる さひはての みぎわにたてる しろきみすまる
(四六)なみにあけ なにみあらはれ そそぐるは やがてこひするものと わかりて
(四七)とこよとは とほのうみとは しられけれ とほきしまねの なきさのおはま あまなるをふみて みこやしりけん いつかのはまの ちぎりごとなる あまかけるものを よしやみゆらむ しかとつかみて