ヒトはいかにしてカミになるのか(49)

祟り神大物主 巨椋池と伏見(5)

大坂が幕府の直轄となってから250年ほどのち。京と大坂は明治維新の主要な舞台になりました。
この時期の人間の動きではなく、天変地異や災禍を調べていくと、精神界が用意していたのは明治維新よりさらに大きな変化だったことが見えてきます。

大坂の地の神の談

「にんげんは明治維新を知らない、分かろうとしない」

これらの災害は、大物主神や少彦名神が直接かかわったものではありませんが、日本人が考慮しておかなければならない事柄が示されています。
とりあげた地震は、理科年表でM6以上と推定されているものです。
社会の大きな出来事もあわせて記しました。日付は和暦で、カッコ内が新暦の年月日です。

幕末期(弘化3年から安政6年まで)の大きな自然災害と出来事

弘化3年
2月13日 孝明天皇践祚
5月27日(1846年7月20日)アメリカ艦隊のビッドルが浦賀に来航
6月-7月 諸国で大洪水 福島から中国・四国までの各地で長雨、大雨による洪水
江戸の三大洪水のひとつ

弘化4年
疱瘡の流行
3月24日(1847年5月8日) 信濃・善光寺地震 M7.4
3月29日(5月13日) 越後・高田地震 M6以上
12月9日(1848年1月14日) 津軽 M6以上

嘉永5年
12月17日(1853年1月26日) 信濃北部 M6.5前後

嘉永6年
2月2日(1853年3月11日)小田原 M6.7前後
6月3日(7月8日) 黒船来航
6月22日(7月27日) 12代将軍徳川家慶没
10月23日(11月23日) 13代将軍に徳川家祥(家定)が就任

嘉永7年/安政元年
3月3日(1854年3月31日) 日米和親条約調印、開国
4月6日(5月2日) 内裏、仙洞御所炎上、京都大火
6月15日(7月9日) 伊賀上野地震 M7以上
閏7月5日(8月28日) 陸奥 M6.5以上
11月4日(12月23日) 安政の東海地震 M8.4
11月5日(12月24日) 安政の南海地震 M8.4
11月7日(12月26日) 伊予・豊後水道 M7.3-7.5

11月27日に「安政」に改元

安政2年
2月1日(1855年3月18日) 飛騨白川・金沢 M6以上
8月3日(9月13日) 陸前 M7以上
9月28日(11月7日) 遠州灘沿岸 M7-7.5
10月2日(11月11日) 安政の江戸地震(安政の大地震) M7

安政3年
7月23日(1856年8月23日) 安政の八戸沖地震 M7.5
8月25日(9月23日) 東海・東山諸国で大暴風雨による洪水、江戸は前年の地震よりも被害甚大
8月26日(9月24日) 蝦夷・駒ヶ岳噴火

安政4年
閏5月17日(1857年7月8日) 山口・萩 M6.0
閏5月23日(7月14日) 駿河 M6以上
8月25日(10月12日) 伊予・安芸 M7以上

安政5年
2月26日(1858年4月9日) 飛越(飛騨・越中)地震 M7.0-7.1
3月10日(4月23日) 信濃・大町地震 M5.7以上
5月28日(7月8日) 八戸・三戸 M7.0-7.5
6月19日(7月29日)日米修好通商条約調印、安政の五ヵ国条約のはじめ
この頃コレラ流行 長崎、三都で大流行
7月5日(8月13日) 安政の大獄はじまる
7月6日(8月14日) 13代将軍徳川家定没
8月23日(9月29日) 青森 M6.0
10月25日(11月30日) 14代将軍徳川慶福(家茂)就任
12月2日(1859年1月5日) 石見 M6.2

安政6年
9月9日(10月4日) 石見 M6.0-6.5