ヒトはいかにしてカミになるのか(14)

他化自在天と 怨霊になる方法(1)

今回の語り手は、かつての仏界の「他化自在天」に所属していた存在。「たけじざいてん」と読みます。
「怨霊になる方法」について語ってくれました。

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日本で怨霊がうまれるようになったのは、仏教が入ってきてから。
五、六世紀のことですね。怨霊は神仏習合のたまものです。
そのむかし、菅原道真というものと共にはたらいていたことがあります。
雷を落としてひとびとをおどしたり、嫌がらせたりしていました。

『怨霊になるには』ですが、いちど畜生道(ちくしょうどう)に落ちる必要があります。
つまり「人間以下の状態」に落ちなければならない。
そこで、大量に怨念をためこむわけですね。生きている状態で、です。

かつ『かくかくしかじかなので、死んだら怨霊にしてくれ』と、しかるべき相手のところへ頼む必要があります。
菅原道真の場合は、わたしだったわけです。
それを認められると、怨霊になれます。
認められないと、畜生道の住人のままです。
(次回につづく)

2023.6.4記