ヒトはいかにしてカミになるのか(34)

他化自在天と 怨霊になる方法(21)

菅公の怨霊を精神学的に見てみれば

はたして菅公は
・どういうエネルギーを溜めこんでいたのか
・なぜ怨霊になったのか
・なぜ神になれたのか
ということが、精神学では考察や検討の対象になってきます。
これは「怨霊になる方法」(1)で説明されていたので、ふりかえってみましょう。

1 まず、普通の人間の場合、「畜生道」に落ちる必要がある

(上層)
六欲天
人間    ←この層から
阿修羅
畜生    ←この層へ落ちる
餓鬼
地獄
(下層)

じつは、恨みつらみ、憤り、悲しみなどがつのれば、人間は生きたまま誰でも「人間」より下の層に落ちてしまう可能性があります。「気分がしずんだままどうやっても上がってこられない。なにかをすればするほど、ますますしずんでいく…」ときは、この状態にあります。

2 大量に怨念を溜め込まなければならない
この「畜生」の層で、生きている間に大量の怨念を溜め込まなければなりません。
怨念ということは「うらみ+念」のエネルギーです。
これを実際にやるのは、相当に大変です。命を削ることになります。
そして、その過程でいろいろなものを失うことになるでしょう。