(44)科学の光と陰

この宇宙を理解するための道だと多くの人間に信じられている科学というものは、その出発点に、神を知る道というテーマがありました。その神というものの存在には近づけなかったために、科学は神を否定するために使われてきました。つまり、出発点が正しくなかったのです。その科学という人知というものの波動には、その出自の記憶も宿っています。その固有の波動は、人知の光と陰でもいうべきものなのです。精神学協会に授けられた、この波動シールの働きで、いまある科学の限界を知るという知の冒険ができる科学者がいないというところに、地球の人間の問題があるのです。サイエンスの波動は、いまあるこの宇宙の闇の領域の特性を持つもので、それ自身は、普通の人間が思うような、英知の光ではないということがそこに示されています。科学的という言葉が、非科学的なイデオロギーの世界で使用される原因が、その固有の波動の中に隠されています。この波動を、人間の身体と意識が、理解すると、いまの地球の科学の時代が終わります。これからの科学は、光の科学と闇の科学に分裂していくと考えるべきタイミングに来たのです。これがわからないと、未来の科学の扉は開きません。

 

二千二十二年 九月二十九日 積 哲夫 記