ヒトはいかにしてカミになるのか(36)

他化自在天と 怨霊になる方法(23)

菅公にとっては「願文」という祈祷文を書いたり、法会などに参加することも仕事に含まれていました。
菅公の書いた「願文」は複数残されているので、神仏へ頼む言葉をとてもよく知っていたとみられます。

精神学協会の『命の書のご案内』のなかに魂魄(こんぱく)というものがでてきますが、この当時のひとたちは魂魄のことを知っていました。
魂魄とは

・人のたましいには、魂(こん)の要素と魄(はく)の要素がある
・人が死ぬと、魂は天に上がり、魄は地にとどまる
・魄は「鬼」になる
・寿命をまっとうできずに死んだものの魄は、強いエネルギーを残して人にたたる

というものです。
人のたましいは「魂」と「魄」が合体したもので、「魂」は天のもので上へと上がっていく、「魄」は地のものでそのままとどまる、ということです。
「魄」は現代人の「霊」の感覚とかなり近いものです。
それが「鬼」になったり、人にたたったりすることは、当時の常識でした。菅公が書いた魂魄についての文章も残っています。
このような知識をもった上で、菅公は願っていました。