(17)死後の世界が変動中

現行文明の別名は、死んだら終わり文明というものです。無神論者にとって、死はすべての終わりのはずですが、残念ながらたましいという意識体は残ります。これまでの人類史において、無神論者ほど、大殺戮をくり返した人間グループはありません。いままで、いくら殺しても、殺した側の人間が普通に生きられたのは、死んだら終わりと、かたくなに信じた結果なのです。その死んだら終わり文明のイデオロギーを信じた人間も、死に到っています。彼らのたましいは、行くところを知らないので、ある領域に留まり続けることになります。いくら罪深くなくても、殺戮者と同じグループの霊界に行くということです。この世に留まっているだけなら、まだいいのですが、そのグループのエネルギーが、生きている人間世界に、さらなる悪業をさせるようにはたらきかけているのです。この領域にも、すでに最後の審判の光が届きはじめているので、生き残りをかけて、生きている人間によって審判が起きないような破壊を現実化しようとしているともいえます。いまの時代にそのエネルギーに触れれば、戦争の原因のひとつを知ることになります。

 

積 哲夫 記